ユダヤ5000年の知恵を、ユダヤ教のラビ:マービン・トケイヤー氏

から学びます。書の民は、何を書籍に記録しているのでしょうか。



ユダヤ人の発想 |加瀬 英明 /M・トケイヤー

【私の評価】 ★★★★☆:買いましょう。素晴らしい本です


■著者紹介・・・M・トケイヤー

 1936年ニューヨーク生まれ。イェシヴァ大学を卒業後、1968年に来日、
 日本ユダヤ教団のラビ(教師)となる。
 滞日十年。現在ニューヨーク州グレートネックに住む。
 ユダヤ思想、教育論、日本人論等に関する著書多数

●30年も前の著作ですが、当時、高度成長を続ける日本に対し、
 新たな課題、つまり個人の自立を促しているところが
 先見の明があると感じました。

 ・今日の日本の受験戦争と呼ばれている教育は、小学校から大学まで
  与えられたものに合わせる教育に終始しており、「私」が不在に
  なっている。「私」が不在になったところに理想はない。・・・
  理想を持った人間は、自分が挫折しても、理想が挫折したのではない
  ことを知っている。(p44)

●そうした日本人の弱さを見出すのも、
 著者が日本で生活したことのあるユダヤ人だからでしょう。

 確かに日本は豊かになりましたが、ユダヤ人から見ると、
 心の豊かさについては、まだ確立されたようには見えないようです。


 ・ユダヤ人には、サバスと呼ばれる安息日があった、一週間に
  一日は完全に休まなければならないことになっている。・・・
  ユダヤ人は、この日には完全に自分の時間を持つことができる。
  ・・・この日は、自分と向かい合って、自分と対話し、自分の
  内側をみつめる。(p61)


●年月を超えて、普遍的な人生の知恵を教えてくれる一冊です。
 中古であれば安価に入手できますので、
 ぜひ、ご一読ください。

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・偉大な人の前に座って、謙虚に習うことの大切さは、『タルムード』の
  中でも繰り返し強調されている。フィエールは「無知な者ほど誇り高い」
  ・・・「傲慢な者は質問ができない」という言葉も遺している。(p91)


 ・アインシュタインが小学校の一年のときであった。担当の女教師は、
  通信簿に次のように書き込んだ。「この子が将来成功することは、
  絶対にあり得ない」-世界の教育上、これほど評価を間違えた人も
  少ないと思う。(p160)



「ユダヤ人の発想」
M・トケイヤー
 徳間書店(1978/10)¥1,029
【私の評価】 ★★★★☆:買いましょう。素晴らしい本です

■関連書籍

 ・「ユダヤ商法」
 ・「ユダヤ5000年の教え」

【マービン・トケイヤーの経歴】
 1936年ニューヨーク生まれ。大学卒業後、ユダヤ神学校でラビの資格を取得。

 1962年米軍の従軍ラビとして初来日し、1964年まで日本で過ごす。

 1967年に再来日し、ラビ(教師)として日本ユダヤ教団に勤務。

 1976年まで日本に滞在し、ユダヤ人と日本人の比較文化論を発表。

 米国に帰国後、ユダヤ人学校の校長を歴任。現在ニューヨーク州在住。

 ユダヤ思想、教育論、日本人論等に関する著書多数